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病気と腰の痛み [腰痛]


 腰の痛みには、一見腰痛だと自己判断してしまいそうな「内科疾患による腰痛」もあります。腰痛だけが出現することはまれで、ほとんどは強い気分の悪さや、腹痛、動悸、呼吸困難、背中痛、冷や汗が伴います。しかし、中には初期症状で腰痛だけだったので内科疾患に気づけなかったというケースもあります。腰の痛みが外科的疾患と混同しやすい内科の病気を挙げてみたいと思います。十二指腸潰瘍は、空腹時や夜間に腹痛が起きることが多いものです。食事をすると少し治まる傾向にあります。潰瘍ができると全て痛くなるわけではなく、ひどくなるまで無痛の場合もあります。潰瘍が背中側に出来ると放散して、腰痛と勘違いされるケースがあります。腹痛以外では吐き気や嘔吐、食欲が無くなった、げっぷが出るなどしますので、腰の痛み以外の症状を覚えておくと良いでしょう。

 尿路結石は男性に多く、腎臓でできた石が、尿管に降りて行く際に痛みがおこります。ものすごく痛いことで有名ですが、それは石の詰まった場所にも相違します。背中側に痛みを感じることがありますが、他の症状は血尿や排尿困難、頻尿や残尿感などです。腎盂腎炎は、膀胱炎から悪化して腎臓まで大腸菌などの細菌が達し、腎盂が化膿する病気です。さらに悪化すると肺血症というおそろしい病気を発症します。腰痛は片側どちらかにでます。発熱も特徴です。肝臓や胆のうは、炎症を起こして腫れますので、腰の痛みを自覚することがあります。伴う症状は黄疸、発熱、倦怠感です。主な病気は肝炎、肝硬変、胆のう炎などです。

 では、また。

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妊娠と腰痛の関係は [腰痛]

 出産経験のある女性であればお分かりのように、妊娠すると腰痛に悩まされます。お腹がせり出すにつれて姿勢も変わるのでそのせいだと思っている人もいるでしょう。実は、妊娠中の腰痛の原因は、それだけではありません。

 いくつかある女性ホルモンの中で、生理の前や妊娠3ヶ月を過ぎると分泌される『リラキシン』と言うホルモンがあります。リラキシンは卵巣ホルモンの1つになります。妊娠前、日頃から腰痛を抱えていた人は、妊娠することによって、更に症状が重くなる可能性があります。

 お腹の赤ちゃんが成長してお腹が大きくなるに従い、母体にかかる負担も大きくなってきます。体重も、少なくとも胎児と羊水の分は増加しますが、それだけの体重増加で済む人は稀です。中には10kg以上体重が増加する人もいて、妊娠中の腰痛の原因の1つになっています。

 妊娠して徐々に大きくなるお腹によって、姿勢の変化も起こります。この姿勢の変化が母体にとって負担となるのです。お腹が大きくなると、重心が前に移ってしまうことで、腰椎が前に反り、骨盤も前方に傾きます。腰椎や骨盤の関節にかかる負担が大きくなるにも関わらず、運動ができないので筋力も低下ししてしまい、どんどん腰痛がひどくなってしまいます。
 特に、負担がかかった関節は、変形を起こすと変形性脊椎症になる可能性も高く、産後もこの腰痛で悩まされる確率が高くなります。

 では、また。


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中高年になると腰痛・膝痛対策 [腰痛]


 中高年といえば、腰痛・膝痛に悩まされていらっしゃる方も多いことでしょう。飲むヒアルロン酸や、健康食品など症状を緩和するアイテムがCMや、テレビショッピングでも頻繁に紹介されており、価格も決して安くはありません。つらい腰の痛みの症状で中高年に多いのは、椎間板ヘルニア、ぎっくり腰、変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)です。ぎっくり腰は、突然激しい腰の痛みが襲いますが、特にこの年代では重いものを持ち上げた瞬間に起きることが多いですので、重いものを持ち上げる際には上半身と腕だけを使って物を持たないようにしたほうが得策です。一度しゃがみこんでから持つようにしましょう。

 次に、椎間板ヘルニアと変形性脊椎症ですが、この2つの症状のキーワードは「加齢」です。椎間板の変形や弾力性の減少は老化によるものです。ヘルニアは、クッションの役割である椎間板の変形で神経を圧迫し、激しい腰の痛みや下肢の痺れを発症させるものです。特に排尿障害がある場合、早期に整形外科を受診してください。

 変形性脊椎症は、椎間板の老化により椎骨(ついこつ)という背骨を形成する骨に余分な力が加わることによって、骨の異形成が出来るものです、この出っぱりや棘の様なものが神経を刺激したり、脊椎の自由な動きを妨げたりします。その症例により、異なる病名として診断されます。中高年は、日頃の動作には注意を払いましょう。また、適度な運動をして筋力をつけ、肥満を回避することが重要です。高い健康食品より毎日続けた軽い運動が効果を発揮することもあります。身体を冷やさないように工夫することも大切です。

 では、また。

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子供の腰痛は [腰痛]

 子どもが腰の痛みを訴えるケースが最近は増えています。最近の子どもは体格が大きくなったのにも関わらず、室内で長時間のゲームやマンガ、パソコンなどで姿勢が悪くなり、腰痛を患うことが多いのです。確かにゲームをやっている時の姿勢は背中が丸まっていますし、緊張する状態も続きそうです。逆に、屋外に出て運動量の激しいスポーツで「脊椎分離症」を発症する子どもも多くなっています。骨や身体が未発達な上、激しいスポーツで腰椎に負担がかかり一部の骨が疲労骨折を起こします。大人にもある症状です。

 子どもが腰の痛み、足がしびれるなどの症状を訴え、スポーツ好きだったなら脊椎分離症を疑ってみたほうが良いでしょう。自覚症状が無い場合もあります。早期に診察と治療を済ませ、将来まで後遺症が残らないように配慮してあげたいものです。もうひとつ多いのが、「椎間板ヘルニア」です。大人にもお馴染みの症状ですが、子どもの場合は下肢の痺れや神経麻痺といった症状よりも、身体の硬さとして出現することが特徴になります。あまり腰の痛みが強い場合は外科的手術を選択することもあります。

 子どもは骨が未発達で柔らかいゆえ、悪い姿勢や外的な刺激の影響を受けやすいものです。成長痛と判断して見逃してしまうこともあります。腰の不快な症状をよく観察して、心配なことは医療機関に相談することが大切です。

 では、また。


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産後の腰痛 [腰痛]


 産後も妊娠中からの腰痛が残る場合がありますし、育児などによる腰痛も起こります。出産時に骨盤の恥骨結合部が開き、大きな負荷をかけながら赤ちゃんが通るのですが、恥骨結合部に産後も障害が残る場合があります。また、出産時には、骨盤後方部分にある関節、仙腸関節にも大きな負担がかかります。とても強い靭帯で支えられていますが、出産によって関節が緩くなることにより、バランスが悪くなって腰痛を引き起こしてしまいます。

 元々あった腰痛が、育児をしていく中で悪化する場合もあります。赤ちゃんを抱っこしたりおんぶしたりする姿勢はとてもアンバランスです。腰で赤ちゃんを支えなければならず、腰痛ばかりではなく、肩こりや腰痛も招いてしまいます。

 出産後、元の体に戻るまで6~8週間かかると言われていますが、ただでさえ体力・筋力共に低下しているときでもありますので、無理をすると腰に負担がかかりますので、体が元に戻るまでは周囲の人の協力のもと、無理をしないで過ごさなければいけません。

 出産によって骨盤が歪んでしまったという言葉をよく耳にしますが、この仙腸関節や恥骨結合が緩みっぱなしになってしまうと筋肉なども緩んでしまい、腰痛につながります。骨盤を締め付ける専用のベルトもありますので、それらを利用して症状をやわらげることも必要でしょう。

 出産後の体は、自分では自覚がなくても、思ったよりも負担がかかっています。特に骨盤に大きな負担がかかりますので、何もケアしないでいると、筋肉や靭帯、関節に変性をもたらす場合があります。
出産後には無理をしない程度に体をいたわり、骨盤に問題がある場合は、専門家の指示に従って専用ベルトを着用し、骨盤底の筋肉のエクササイズも行うといいでしょう。

 では、また。
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