出産経験のある女性であればお分かりのように、妊娠すると腰痛に悩まされます。お腹がせり出すにつれて姿勢も変わるのでそのせいだと思っている人もいるでしょう。実は、妊娠中の腰痛の原因は、それだけではありません。
いくつかある女性ホルモンの中で、生理の前や妊娠3ヶ月を過ぎると分泌される『リラキシン』と言うホルモンがあります。リラキシンは卵巣ホルモンの1つになります。妊娠前、日頃から腰痛を抱えていた人は、妊娠することによって、更に症状が重くなる可能性があります。
お腹の赤ちゃんが成長してお腹が大きくなるに従い、母体にかかる負担も大きくなってきます。体重も、少なくとも胎児と羊水の分は増加しますが、それだけの体重増加で済む人は稀です。中には10kg以上体重が増加する人もいて、妊娠中の腰痛の原因の1つになっています。
妊娠して徐々に大きくなるお腹によって、姿勢の変化も起こります。この姿勢の変化が母体にとって負担となるのです。お腹が大きくなると、重心が前に移ってしまうことで、腰椎が前に反り、骨盤も前方に傾きます。腰椎や骨盤の関節にかかる負担が大きくなるにも関わらず、運動ができないので筋力も低下ししてしまい、どんどん腰痛がひどくなってしまいます。
特に、負担がかかった関節は、変形を起こすと変形性脊椎症になる可能性も高く、産後もこの腰痛で悩まされる確率が高くなります。
では、また。
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